歯列矯正でなぜ歯が動くのか

私はデーモンシステムという矯正手法を選択したわけですが、これは色々な調査の上でした。

私は工学部出身の理系でして、何かにつけて「なぜこれがうまくいくのだろうか」と考えることが多いです。矯正は自分の将来に大きく影響してくるものなのだから、そうでなくとも調査を入念にするのは当然だと思いますが、とにかくどうして歯が動くのか知ることが重要だと考えました。

歯は顎の骨に埋まっています。この顎の骨を「歯槽骨」と言います。歯に対して横方向に微妙な力を加えることで、歯槽骨の破壊と再生を繰り返して横に動いていきます。

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説明用に模式的な図を作りました。

左の図は、歯に力を加えている様子を示しています。真ん中の図では、この力により、赤い部分が破壊されて、青い部分が人間の自然治癒力により再生している様子を示しています。右の図は動いたあとの図です。

実際にはこのような大きな動き幅ではなく、目視出来ないような小さな変化を繰り返して歯が動いていくものと思われます。にもかかわらず歯が一ヶ月の検診ごとに、あるいは半年後にはかなり動いてるというのは感動します。

従って、歯列矯正をする上では、この青い部分を生み出す自然治癒力があることが条件になります。これが、成人矯正は子供の矯正に比べて時間がかかる理由の一つです。なぜならば、子供に比べて大人は、回復力が低いからです。

なぜデーモンシステムを選択したかに戻ります。

デーモンシステムは従来型の矯正に比べて弱い力で歯を動かすことを目的とした矯正法です。これは、「実は弱い力の方が歯が動く」という発見を拠り所としています。これにより矯正時間が短くなるというのもありますが、成人矯正のリスクであるである歯根吸収が起きにくくなるというメリットも生まれます。

また、デーモンシステムでは歯を動かすというよりは顎を自然に広げることを目的とします。現代人は顎が小さいと言われます。だから、歯並びが悪いです。私の場合も、上顎のアーチが小さいという問題があり、これを広げなければ私の主訴であった交叉咬合を自然な形で解決することには繋がらないだろうと思いました。

デーモンシステムについてはウィキもあるようです。

デーモンシステム - Wikipedia

デーモンシステムのような矯正法をセルフライゲーションシステムと言って、今では他の手法も出ているようなので、これから矯正を考えている方は、その中でも比較吟味すべきだと思います。

以上が、私がデーモンシステムという当時日本ではまだ新しかった矯正システムを選択した理由です。実際に東京でも、デーモンシステムをやっているという矯正医はそれほど多くありませんでした。

この記事がみなさんの矯正治療の参考になれば幸いです。